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運転手不足で廃止の路線バス、最終運行 新公共交通スタート 大阪


 大阪府南部の富田林市と河南町、太子町、千早赤阪村を走る金剛自動車(富田林市)の路線バス「金剛バス」は20日、運行最終日を迎えた。廃止後の21日、便数が減る形で新たなバスの運行が始まる。地域の「足」が弱体化し、日常生活への影響が懸念されるため、新路線のルートが適切かどうかなど、早期に利用者の意見を聞く機会を求める声も出ている。

 同社が運転手不足と売り上げの低迷を理由に金剛バス廃止を公表して約3カ月余り。4市町村の協議会が検討を重ねた結果、自治体と近鉄バス、南海バスが運行事業者となった新たな公共交通「4市町村コミバス」がスタートする。

 コミバスは最終的に、北大伴線▽石川線▽千早線▽河内線▽白木線▽さくら坂循環線▽東條線▽喜志循環線▽阪南線--の9路線を運行。近鉄富田林駅などから主要な地域を走る。路線や時刻表は4市町村のウェブサイトで見ることができる。

 協議会によると、コミバスの9路線と自治体の補完運行などで金剛バスの約6割の便数が確保されたとしている。しかし、富田林市の甘南備地区のように平日の便数が20便から4便と2割まで減少し、日常生活を直撃する事態になり、市と地元住民が対策を検討する地域も出ている。

 河南町の70代の男性は「突然の路線バス廃止のため、当面の新路線を決定する際、住民の意見を十分に聞く時間がなかったのは理解できる。ただ、このままでいいのか、早急に住民の声を聞く機会を設け、今後の必要な見直しにつなげてほしい」と話す。協議会は利用者の実態調査などを実施する意向だが、時期は未定としている。【玉木達也】

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