オスプレイ、厚木基地周辺の住宅地で「ヘリモード」 民間団体が確認

　米空軍の輸送機CV22オスプレイが11月29日に鹿児島県・屋久島沖に墜落した事故の後も、米海軍厚木基地（神奈川県綾瀬市、大和市）でオスプレイの離着陸が行われている。安全確保の観点から、プロペラが上を向く「ヘリモード」で飛行するのは原則、基地内に限るとされているが、2日には住宅地などの上空で、ヘリモードでの飛行を民間監視団体が撮影した。

　厚木基地の監視活動を続けているNPO法人「爆音訴訟調査研究センター」によると、米海兵隊のMV22オスプレイ4機が29日午後に厚木基地に着陸。30日午後に離着陸をし、その際には旋回訓練を実施したとみられる。2日は午前中から午後にかけて2機が複数回、離着陸をした。

　同センターの矢野亮さんは「オスプレイは墜落事故の前から緊急着陸などが起きていた。住宅密集地の上空で飛行してはいけない」と話した。【佐藤浩】