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茨城・土浦の花火大会、駐車場シェア導入 渋滞や違法駐車解決へ


 茨城県土浦市で今年も11月4日に開催される秋の風物詩「土浦全国花火競技大会」は大曲(秋田)、長岡(新潟)と並ぶ「日本三大花火大会」の一つだ。だが会場となる桜川畔の周辺では早朝から駐車場を求める観客の車の渋滞や違法駐車に悩まされてきた。大会事務局の土浦市は課題解決を目指し、ITベンチャーが構築した駐車場の事前予約システムを今年初めて導入。6日から受け付けを始める。

 大会は2022年、新型コロナウイルス禍による中止から3年ぶりに開催され、45万人超の観客が訪れた。だが市内には観客の車が殺到。特に住宅街の中にある駐車場では、11月の早朝に冷え込む中で開場待ちの車が暖房を使うためエンジンをかけ続け、そのエンジン音が騒音となり市に苦情が相次いだ。市は前回、駐車場の開場時間を前倒ししたが、逆に従来の開場時間に訪れた車が満車で駐車できなくなり、その苦情も寄せられたという。

 そこで市が着目したのがITベンチャー「akippa(あきっぱ)」(大阪市)が提供する「シェア駐車場」のサービスだった。企業や住宅などの空いた駐車場を貸し出したい希望者から募り、スマートフォンアプリや専用サイトの地図上に台数や料金を示して事前予約を受け付け、貸し借りを仲介する。

 同社は8月に長野県諏訪市で4年ぶりに開催された「諏訪湖祭湖上花火大会」で、花火大会では初めてサービスを導入し、従来の2500台分に加えて企業の駐車場など1700台分を新規開拓した。利用者のアンケート結果では、駐車場の予約率は90%を超えたが、来場時間帯は午後2~6時に分散。入庫は95%が「スムーズ」、出庫後の渋滞は30%が「なし」、43%が「30分以下」と答えた。

 土浦市もこれを受けて導入を決めた。市が把握している20カ所の駐車場(計約4000台分)のうち会場から約2キロ圏内の9カ所(計約1000台分)で事前予約制を導入。6日午前10時からあきっぱの専用サイト(https://akippa.com/tsuchiurahanabi/)で受け付ける。駐車可能日時は11月4日午前9時~午後10時(延期の場合は開催当日)。問い合わせは大会事務局(029・826・1111内線2705)。【庭木茂視】

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