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鎌倉に白いカワセミ 外敵に見つかりやすく、専門家「見守って」


 神奈川県鎌倉市内陸部の住宅地を流れる柏尾川に、珍しい「白色のカワセミ」が出現し、野鳥愛好者らを楽しませている。関西など県外からも大勢の愛好者が訪れ、護岸から撮影や観察しており、SNS(ネット交流サービス)などでも話題となった。

 カワセミは国内のほぼ全域の水辺に生息する、体長約17センチの小鳥。通常は鮮やかなブルーの頭部や羽とオレンジ色の腹部が特徴の美しい鳥で「青い宝石」などとも呼ばれ、柏尾川流域でもカワセミは多数生息している。その中に頭部から羽が真っ白のカワセミ1羽が今年になって確認された。

 白いカワセミは時折、川岸のコンクリートに止まって水面を眺めたり、川に飛び込んで餌となる魚やエビなどを捕まえたり活発な行動が見られた。時折、なわばりに侵入した他のカワセミを追い払うなど、元気に飛び回る姿が見られた。

 なぜ、白いのか。

 県内で鳥類調査を行っている県立生命の星・地球博物館(小田原市)の学芸員・加藤ゆきさんに尋ねると、色艶もいいことから病気や何らかの異常ではなく、生まれつき色素が薄い個体である可能性が高いという。

 ただ、白色の部分が多いだけに、通常のカワセミよりも猛禽(もうきん)類などの外敵に見つかりやすいというリスクを抱える。加藤さんは「むやみに近づいて驚かせてしまうと、無用に飛び立ってタカなどに襲われる危険性も高まります。珍しいカワセミだけに、なるべく遠くから、静かに見守っていただければ」と話している。【高山祐】

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