ジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長（2019年死去）による性加害問題を受け、ジャニーズ事務所は2日、東京都内で記者会見を開き、タレントのマネジメントを担当する新会社を設立し、社名をファンクラブで募集すると発表した。一方、現事務所は名称を「SMILEーUP.（スマイルアップ）」に変更し、被害者補償のための組織として存続させる。
新会社の社長に少年隊の東山紀之氏（現事務所社長）、副社長に元V6の井ノ原快彦氏（ジャニーズアイランド社長）が就任。今後1カ月以内に法人を設立し、東山氏ら新役員と従業員が出資する。ジャニー喜多川氏のめいの藤島ジュリー景子前社長は新会社の経営に関わらず、出資をしない。
所属タレントやグループは独立して事務所を作り、新会社とマネジメントに関する「エージェント契約」を結ぶ。希望する若手タレントは、新会社に所属することもできる。東山氏は「この制度においては、（タレントは）すべてを会社に委ねたりせず、縛られず、自分自身で活躍の場を求めていく」と説明した。
また、外部の弁護士を、内部通報制度を統括する「チーフコンプライアンスオフィサー」として起用するなどの再発防止策も発表した。記者会見には東山氏、井ノ原氏が出席したが、ジュリー氏は欠席した。【デジタル報道グループ】
