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福岡高2自殺 学校が一転「重大事態」認定 「扱いが間違っていた」


 福岡市の私立高2年の女子生徒(16)が5月、いじめ被害を訴える遺書を残して自殺したにもかかわらず、学校側がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」として扱っていなかった問題で、学校側は15日、一転して重大事態と認定したことを明らかにした。教頭は毎日新聞の取材に「扱いが間違っていた」と述べた。

 学校によると、女子生徒は「無視されてつらかった」などと訴える遺書を残して亡くなった。学校が設置した校長をトップとするいじめ防止対策委員会は教職員に聞き取りした上で、定期的に実施している生徒へのアンケートの内容などを踏まえ、6月に「いじめはなかった」と結論づけた。学校は福岡県への報告もしていなかった。

 重大事態と認めた理由について教頭は「国のガイドラインでは遺書にそういった(いじめが疑われる)ことが書いてある時点で重大事態として扱わなければならないと県から指摘を受けたため」と説明した。

 県によると、校長は報道で問題が表面化した14日に県庁を訪れ、生徒の自殺を報告していなかったことを謝罪した。県は「今の段階では自殺の経緯や事実関係が明確に分からないため、今後、学校から提出される報告書の内容を見て対応したい」としている。

 いじめ防止対策推進法や国の指針は、児童・生徒の自殺などがいじめが原因と疑われる場合、重大事態として、私立学校は都道府県に報告し、第三者を加えた調査をするよう求めている。また、福岡県はいじめの有無にかかわらず児童・生徒の自殺があった場合は報告を求めている。【長岡健太郎、栗栖由喜】

再発防止へ検証、制度の改善を

 「全国学校事故・事件を語る会」で代表世話人を務める内海千春さん(64)は「何があったのかを知りたい遺族にとって今回の学校の対応は決して許されない」と批判。「穏便に済ませようとする学校の対応は何十年と続き、法律ができてもなお起きている。学校がなぜ消極的な対応をしてしまうのか、どうすれば主体的に調査するようになるのか、きちんと検証して制度を改善しなければ再び同じことが起きてしまう」と話した。 

相談窓口

・24時間子供SOSダイヤル

 いじめやその他の悩みについて、子どもや保護者などからの相談を受け付けています。原則として電話をかけた所在地の教育委員会の相談機関につながります。

 0120・0・78310=年中無休、24時間。

・子どもの人権110番

 「いじめに遭っている」「家の人に嫌なことをされる」など、先生や親には話しにくい相談に法務局の職員や人権擁護委員が応じます。

 0120・007・110=平日の午前8時半~午後5時15分

・まもろうよ こころ(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/【https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/】)

 さまざまな悩みについて、LINEやチャットで相談を受けている団体を紹介する厚生労働省のサイトです。年齢や性別を問わず、自分に合った団体を探せます。

・こころの悩みSOS(https://mainichi.jp/shakai/sos/【https://mainichi.jp/shakai/sos/】)

 悩みを抱えた当事者や支援者への情報のほか、相談機関を紹介した毎日新聞の特設ページです。

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