拳銃奪おうとした男性に警察官が発砲、2発命中 命に別条なし 大阪

　30日午前0時50分ごろ、大阪市東淀川区柴島（くにじま）2の路上で、職務質問中に暴れた男性に大阪府警の男性警部補（46）が拳銃を3発発射した。うち2発が男性の左太ももと右股関節に命中し、病院に搬送されたが命に別条はないとみられる。

　東淀川署によると、男性は住所・職業不詳の山田康裕容疑者（37）で、公務執行妨害容疑により現行犯逮捕された。

　警部補は第2方面機動警ら隊所属で、同僚の女性巡査長（31）とパトロール中、自転車で付近をうろつく容疑者を見つけて職務質問した。容疑者は自転車を乗り捨てて約200メートル逃走。刃物のようなものを振り回したため、警部補が拳銃を構えて「捨てろ」と複数回警告した。巡査長が羽交い締めにしようとしたが、巡査長が腰から下げていた拳銃ホルダーから容疑者が拳銃を奪おうとしたため2発発射。さらに警部補に向かってきたため、もう1発撃ったという。刃物のようなものは、木刀だった。

　第2方面機動警ら隊の舞鴫昭副隊長は拳銃使用について「詳細については調査中」とコメントした。現場は阪急柴島駅から南へ約300メートルの府道。【洪玟香】