陸上自衛隊第3師団は29日、同じ部隊に所属する女性隊員の体を触ったり抱きついたりするわいせつ行為をしたとして第3後方支援連隊の30~40代のいずれも2等陸曹の男性隊員3人を停職6~4カ月の懲戒処分にした。
陸自千僧駐屯地司令業務室(兵庫県伊丹市)によると、被害者は同じ女性隊員で、2等陸曹らの後輩に当たる。3人は2019年2月~20年2月に同駐屯地や兵庫県内の演習場で女性隊員への格闘訓練の指導をする際などに、下半身や胸を触ったり抱きついたりした。
女性隊員が21年3月に部隊に相談。調査に対し、3人はわいせつ行為を認めているという。うち胸を触ったとされた37歳の2等陸曹は警務隊が強制わいせつ容疑で書類送検し、検察が不起訴にした。
相談から処分まで約2年5カ月かかったことについて司令業務室の担当者は「調査に時間がかかった」と話した。【土居和弘】