starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

「050」にご用心 見破れサポート詐欺 大分県警が手口解説の動画


 「このパソコンはウイルスに感染しています」など偽の警告をパソコンなどの画面上に表示して、その復旧名目で金銭を要求する「サポート詐欺」への警戒を呼び掛けようと、大分県警は具体的な手口をまとめた動画を製作し、動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」などで公開している。実際の手口を視聴者に疑似体験してもらうことで、詐欺を見破る力をつけてもらうのが狙いだ。【井土映美】

 県警生活安全企画課によると、架空料金請求詐欺は今年上半期(1~6月)78件発生し、被害総額は約1億3200万円。うちサポート詐欺は32件で、被害額は657万円だった。件数での割合は全体の約4割だが、全国的にはさらに増えている。警察庁のまとめによると、同時期に起きた架空料金請求詐欺2549件(暫定値)のうち47・6%がサポート詐欺だった。

 多くの手口では、まずウイルス感染を装った警報音をパソコンなどから鳴らし、利用者を驚かせたうえで「050」で始まるサポート先の電話番号を画面に表示する。動転して電話してしまうと復旧の対価を支払う方法として、コンビニエンスストアに行って電子マネーカードを買うよう指示され、その番号を相手に教えることでお金が詐取される。

 この「050」で始まる電話番号は、契約の際に利用者本人の確認を通信事業者に義務づけていなかったため、特殊詐欺に悪用されることが多く、社会問題となっていた。実際に県警が特殊詐欺に使われたと確認、あるいは疑いがあると認定した337回線のうち、7割以上が050で始まっていた。

 こうした事態を重く見た国は6月、本人確認を義務づけることを決め、省令改正の準備を進めるが、実施は来年度以降を予定するため、当面は特殊詐欺への悪用が続く可能性が高いとみられる。

 県警の高橋直樹安全・安心まちづくり推進室長は「動画で実際の手口を知ってもらうことで防犯意識を高め、被害に遭わないよう気をつけてもらいたい」と話した。動画は、短文投稿サイト「X(エックス)」(ツイッター)でも閲覧可能。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.