暑さは、人々のやる気にも悪影響――。キャリアに関する相談サービスを手がけるライボ（東京都）の調査機関「Job総研」がまとめた「夏の働き方実態調査」でそんな実態が明らかになった。夏の暑さはやる気減少に影響するかを聞くと、「とても影響する」が37・4％で最も高く、「影響する」「どちらかといえば影響する」も合わせると88・8％の人がやる気減少を感じていた。
調査は2023年7月26～31日にかけてインターネットで実施し、20～50代の男女743人から回答を得た。やる気が最も低下する季節は、「夏」と答えた人が46・1％で最も多く、「冬」の18・6％、「春」の8・6％、「秋」の4・8％を大きく引き離した。
夏にやる気が低下する理由としては、「気温が上がるから」が88・6％と圧倒的に多かった。
理想の働き方 テレワークが6割
一方、理想の夏の働き方については、「必ずテレワークで働きたい」「テレワークで働きたい」「どちらかといえばテレワークで働きたい」を合わせた「テレワーク派」が66・3％にのぼった。理由を複数回答で聞くと、「外が暑い」（76・1％）、「移動による汗対策が面倒」（57・8％）、「テレワークの方が快適」（57・8％）などが上位に並んだ。
ところが、実際の夏の働き方は「出社のみ」が39・4％、「出社多め」が14・3％、「どちらかといえば出社多め」が14・9％で、合計68・6％が「出社派」で、理想と現実のギャップが際立つ結果となった。
東京都心で7月、最高気温が35度以上の「猛暑日」が13日で過去最多となるなど、今夏は記録的な暑さに見舞われている。【後藤豪】
