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世界の海面水温が観測史上最高に 4月ごろから異常な高温続き


 欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」(C3S)は8日、世界の平均海面水温が7月下旬に観測史上最高を更新したと発表した。8月に入っても平年を大きく上回る高水温が続いており、気象災害や海洋生態系への悪影響が懸念される。

 C3Sは、人工衛星や各国の気象観測所などから得られた気象データをコンピューターで解析。南緯60度~北緯60度の領域の、1979年以降の平均海面水温を日ごとに分析した。

 その結果、今年は4月ごろから異常な高温が続き、7月30日に20・96度を記録。それまでの最高値だった2016年3月の20・95度を上回った。それ以降も上昇し続け、8月3、4日には20・97度を記録した。7月の平均海面水温は、91~20年の平均より0・51度高かったという。

 16年3月の異常高温の際に南米沖でみられた、太平洋赤道域で海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が今夏、東太平洋の赤道域で確認された。7月の南極海の海氷面積は平年を15%下回り、7月としては観測史上最も小さくなった。

 気温も7月は観測史上最高を更新した。世界の平均気温は、これまで最も暑い月だった19年7月の16・63度を上回る16・95度を記録。温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、気温上昇を産業革命前から1・5度に抑えることを目指しているが、7月は一時的に約1・5度上昇したと推定されるという。

 C3Sのサマンサ・バージェス副所長は「これまで以上に頻繁で激しい異常気象にさらされるようになっている」とのコメントを出した。【岡田英】

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