ゲーム実況で有名な米国のインフルエンサーが4日、東部ニューヨーク中心部マンハッタンでゲーム機などを「無料配布」するイベントを告知したところ、若者らが殺到し、一部が暴徒化した。米メディアによると、群衆の規模は数千人に膨れ上がり、ニューヨーク市警はインフルエンサーを含む約40人を現場で拘束した。
イベントを告知したのはカイ・セナト氏。ゲーム配信動画用のプラットフォーム「ツイッチ」で約650万人、ユーチューブで約400万人のフォロワーを抱える。
マンハッタンのユニオンスクエア（広場）で4日午後に人気ゲーム機やギフトカードなどを無料配布すると動画で告知したところ、予定時刻を前に群衆が広場を埋め尽くした。一部は工事現場のバリケードを壊したり、警察官に花火を投げつけたりして複数のけが人が出たほか、公共交通にも混乱を引き起こした。
米NBCテレビによると、市警は緊急時の「最高レベル」となる約1000人の警官を動員して対応に当たった。
現場で記者会見したマドリー市警本部長は「ソーシャルメディアの力と危険性が浮き彫りになった」と強調。セナト氏が刑事責任を問われる可能性については明言を避けた。
セナト氏は日本を訪れたとする動画を7月に配信していた。【ニューヨーク八田浩輔】
