女子学生と不適切関係 40代教授を懲戒解雇 和歌山県立医科大学

　和歌山県立医科大（和歌山市）は1日、担当する女子学生と不適切な関係を持ったとして、40代の男性教授を懲戒解雇処分とした。教授は大学の調査に対し「自らの教員倫理の甘さが招いたことで、愚かな行為だったと反省している」と話しているという。

　同大によると、教授は既婚者でありながら、2022年8月、ホテルで女子学生と不適切な関係を持ったという。女子学生が23年4月に別の教員に「精神状態が悪化した」と訴え、男性教授の処分を求めたことで発覚した。教授はほぼ事実関係を認めている。

　女子学生は「教員と学生という関係から、今後の学生生活に関わると考え、嫌とは言えなかった」と話しているという。同大は「大学の信用失墜につながると考え、事態を重くみて処分した」としている。被害者が特定される恐れがあるとして、教授の氏名、所属学部は公表していない。

　宮下和久理事長は「このような不祥事が発生したことは遺憾。県民の皆様に多大な不信感を与えたことを深くおわびします」とコメントし、再発防止の徹底に取り組んでいくとしている。【加藤敦久】