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ウクライナ、アメリカ供与のクラスター弾使用開始 南東部の前線で


 米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日の記者会見で、ロシアの侵攻を受けるウクライナ軍が米国供与のクラスター弾の使用を開始したと明らかにした。ウクライナ軍は殺傷力の高いクラスター弾を前線に投入し、6月上旬に開始した反転攻勢を加速させたい考えだ。

 カービー氏は、ウクライナ軍から使用後の報告があったとし「彼らは非常に効果的に適切に使用している」と説明した。ウクライナ政府は、都市部での不使用など民間人の被害リスクを最小化することを文書で誓約している。ロシアは昨年2月の侵攻開始当初から使用しており、ウクライナ軍も米国供与以外のものをすでに戦場で用いているとみられている。

 米紙ワシントン・ポストによると、ウクライナ軍はウクライナ南東部で米供与のクラスター弾の使用を始めた。ロシア軍は前線に広範囲に地雷を敷設し、ざんごうも掘り巡らせて強固な防衛ラインを築いている。ウクライナ当局者は同紙に「ざんごうを破壊するために使った」と説明。東部バフムト周辺でも使用される見通しという。

 クラスター弾は、親爆弾が空中で分解して数十~数百の子爆弾をまき散らし、広範囲の敵を攻撃する。不発弾が紛争後も民間人に被害を及ぼすため、日本を含む100カ国以上が加盟するオスロ条約で、使用や製造が禁止されている。米露やウクライナは加盟していない。

 バイデン政権は今月7日、ウクライナに供与する通常の砲弾の増産態勢が米国内などで整うまでの一時的な措置としてクラスター弾の供与を決定した。【ワシントン鈴木一生】

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