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酒に飲まれるな、代償高し 花壇で就寝、かばん紛失…相次ぐ兵庫


 兵庫県内の公務員などによる飲酒を巡る不祥事が相次いでいる。その代償はいずれも高くつくことになった。【澤俊太郎、山本康介、村元展也、亀田早苗】

入庁証入りかばん無くす 県警、巡査部長を処分

 深夜まで飲酒を繰り返し、入庁証や部内資料が入ったかばんを一時紛失したとして、県警は30日、刑事部の40代男性巡査部長を本部長注意の処分にしたことを明らかにした。5月2日付。

 県警監察官室によると、巡査部長は4月4日午後7時ごろから翌5日午前4時ごろまで、入庁証や部内の書類を入れたかばんを持ったまま、知人と飲酒を繰り返し、帰宅途中にかばんを一時紛失した。4次会まで繰り出し、タクシーで帰宅していた。通行人がかばんを拾って交番へ届け出たため、発覚した。

 これまで飲酒関係で何度も注意を受けてきた経緯があるため、今回の処分としたという。

児童230人分の個人情報紛失 神戸市立小教諭

 神戸市教育委員会は30日、酒に酔って全校児童230人分の個人情報などを紛失したとして、市立小に勤務する30代男性教諭を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分とした。

 市教委によると、男性教諭は4月28日、同僚と焼き肉店など2軒で、生ビール8杯とグラス2杯分の白ワインを飲んだ。自転車を押しながら徒歩で帰宅する途中でかばんを紛失したと気付いた。

 教諭は自宅で業務をするため、校長からの許可を得ずに個人情報を含む資料を校外に持ち出していた。かばんには全校児童の名簿、テストの答案用紙64人分、教職員35人の住所や電話番号が記載された資料が入っていた。情報漏えいの被害は確認されていないという。

 また、校舎やグラウンドの倉庫などの鍵7本が入ったかばんを紛失したとして、市立中の30代男性教諭を戒告処分とした。居酒屋で生ビールを8杯程度飲んで帰宅する途中、自宅近くの花壇で寝た際に紛失したとみられる。

勤務前後に焼酎パック 姫路・消防署長懲戒

 姫路市消防局は30日、勤務時間の前後に署長室で酒を飲んだとして姫路市内の消防署に勤務する50代の署長(休職中)を同日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 同局によると、署長は2021年2月ごろから両足の感覚まひを発病。症状が悪化した22年4月から今年4月にかけ署長室に紙パック入り焼酎を持ち込み、水筒に移して朝と夕方に200ミリリットル程度、飲んでいた。職員が酒のにおいに気づき、署長室の戸棚に酒パックがあるのを見つけた。

 署長は局の調査に「病気の悩みをまぎらわすために飲んだ」と話したという。戸棚には焼酎が30~40本あった。発覚後、アルコール依存症と診断された。

 改発久樹次長は記者会見で「業務への影響はなかったが、酒気を帯びて勤務していた。大変申し訳ない」と陳謝した。

USB紛失で2950万円支払い 尼崎市へ委託業者

 尼崎市の全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーを委託業者が一時紛失した問題で、委託先の情報システム大手「BIPROGY(ビプロジー)」(東京)は市の求めた損害賠償の全額約2950万円を6月29日に入金した。

 市はUSBメモリー紛失に関する調査委員会の経費などを請求していた。ビプロジーは「本社の責任を認め賠償金を支払った」とした。また松本真市長は「改めて情報セキュリティー対策を徹底し、市民の安心・安全の確保に努める」とした。

 同社は新型コロナウイルス臨時特別給付金の支給に関する業務を市から受託。業務を再々委託した会社の社員が市民の個人情報を入れたUSBメモリーを持ち出し、ビプロジー社員と飲酒後に路上で寝込んでメモリーを入れたかばんごと紛失。3日後に発見されていた。

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