官邸会食、すし、日本料理… 岸田首相、閣僚や与党幹部と続々面会

　岸田文雄首相が閣僚や与党幹部らと相次ぎ面会や会食をしている。マイナンバーを巡るトラブルなどで内閣支持率が低下する中、政権内を引き締め、態勢を立て直す狙いがありそうだ。

　28日昼、首相は東京都内の日本料理店で自民党の二階俊博元幹事長らと約1時間15分会食した。日中友好議員連盟の会長に就任した二階氏に「議員外交は大事なので引き続きお願いします」と要請した。

　首相は27日、閣議後に首相官邸で、松野博一官房長官を同席させて閣僚18人と異例の個別面会を実施した。マイナンバー問題に対応する松本剛明総務相をねぎらい「国会が終わってもやるべきことは多々ある。引き続き緊張感を持って取り組むように」と指示。後藤茂之経済再生担当相とは新型コロナウイルスに関する危機管理態勢を協議した。

　同日昼には公明党の山口那津男代表と官邸で会食し、次期衆院選を巡る自公の選挙協力を申し合わせた。夜には自民の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と都内のすし店で会食した。【竹内望、岡村崇、森口沙織】