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159cmの大太刀も “山の正倉院”日光二荒山神社で「御神宝展」


 奥日光の中禅寺湖畔にある日光二荒山神社中宮祠宝物館で、特別展「名刀 御神宝展」が始まった。同神社が所蔵する国宝・国重要文化財の刀剣や皇室ゆかりの品々を中心としたえりすぐりの約100点を展示している。中麿輝美宮司(77)は「今回の特別展を機に、二荒山神社のご神宝を多くの方々に見ていただきたい」と話している。

 特別展は、男体山頂鎮座1240年▽20年に終了した本社御本殿の「平成の大修理」▽宝物館開館60周年――などを記念して企画した。同社のご神体である男体山山頂付近では、開山された奈良時代末期から江戸時代までの法具や銅印、農具から武器武具など、1万点を超えるさまざまな埋蔵品が発掘されている。歴史的に貴重な出土品も多く、「山の正倉院」と呼ばれるほどで、特に宝物館収蔵品の中心である刀剣類は約180点に及ぶ。

 特別展では、東京国立博物館から今年5月に正式返還された、国宝の太刀で最も短い71・2センチの鎌倉時代作の小太刀「来国俊(らいくにとし)」と、159センチと国宝で最も長い南北朝時代作の大太刀「備前長船倫光(おさふねともみつ)」の2振りを展示。

 同神社が御本殿大修理工事の竣工(しゅんこう)を記念して作刀を依頼し奉納した、日光二荒山神社の前身、日光権現社に16世紀初頭まで奉納されていたとされる国宝の太刀「日光一文字」の写し(模作)や、弥生祭で雄の鹿皮の上に魔よけとして飾る重要文化財「祢々切丸(ねねきりまる)」(南北朝時代、324・1センチ)などといった、見応えのある刀剣が並ぶ。

 14日にあった関係者向けの内覧会で、監修した米メトロポリタン美術館名誉特別顧問でボストン美術館名誉部長の小川盛弘さん(76)は「国宝に近い一級品が一社にこれだけそろっていることはなかなかない。地元の方々にも足を運んでいただき、たくさんのことを学んでもらいたい」と来場を呼びかけた。

 24年5月15日まで。開館時間は夏(4~10月)午前8時半~午後4時半、冬(11~3月)午前9時半~午後3時半。観覧料は大人1000円、小・中学生300円。問い合わせは日光二荒山神社中宮祠(電話0288・55・0017)。【渡辺佳奈子】

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