千葉県警は7月3日午後3時から、東関東自動車道の四街道インターチェンジ（IC）―成田ジャンクション（JCT）間で、最高速度を110キロから120キロへ引き上げる。県内の高速道路で最高速度が120キロになるのは初めて。積載物の状況で走行が不安定になるとして、大型貨物車などの一部車両は現行の80キロを維持する。
県警交通規制課によると、120キロ区間になるのは上り線が約20キロで下り線は約18・5キロ。警察庁が2020年7月、東北道、常磐道、東関東道、新東名の計4路線5区間で時速120キロを導入する方針を示していた。
速度を上げることで、時間短縮が期待できる一方、交通事故発生の懸念もあった。県内では21年12月に同区間の最高速度を法定速度（100キロ）から110キロに引き上げ、事故の発生状況などを検証。その結果、大きな影響はなかったとして、更に10キロ引き上げることを決めた。
全国では既に東北道の花巻南―盛岡南IC間と、岩槻―佐野藤岡IC間、新東名の御殿場JCT―浜松いなさJCT間の2路線3区間で120キロが導入されており、今回で3路線4区間目となる。
同課の担当者は「速度を引き上げるが、交通環境に応じて安全な速度で走ってほしい」としている。【近森歌音】
