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エリザベス女王、1983年アメリカ訪問時に暗殺の危機 FBI文書


 昨年9月に死去したエリザベス英女王が1983年に訪米した際、「暗殺」の脅威にさらされていたことが、米連邦捜査局(FBI)が開示した文書で判明した。米英メディアが伝えた。

 英BBC放送などによると、女王暗殺を計画していた可能性があるのは、反英闘争を繰り広げていたカトリック系の過激派組織・アイルランド共和軍(IRA)の支持者とみられる男。当時は英領北アイルランドで、親英派のプロテスタント住民と親アイルランド派のカトリック住民が対立する「北アイルランド紛争」(1968~98年)が激化していた時期だった。この男は「自分の娘が北アイルランドで殺害された」と主張し、英国側への復讐(ふくしゅう)のために女王暗殺を計画していたという。米西部カリフォルニア州サンフランシスコの警官がこの情報をキャッチし、FBIに連絡した。

 報道によると、男は女王襲撃の方法として「女王のヨットが(サンフランシスコの)ゴールデンゲートブリッジの下を通過する際、上から何かを落下させる」「女王が(カリフォルニア州の)ヨセミテ国立公園を訪問した際に襲撃する」の2通りを計画していたという。女王は無事に日程を終えており、この男の逮捕の有無などFBI側の詳細な対応については明らかにされていない。

 当時は英王室を狙うテロの危機が深刻だった時代で、チャールズ皇太子(現国王)の大叔父のマウントバッテン卿も79年、アイルランド沖でIRAに爆殺されている。

 女王が89年に米南部ケンタッキー州を訪れた際も、FBIは内部文書で「英君主に対するIRAの脅威は常に存在する」と記していた。競馬好きだった女王は米競馬界最高峰レース「ケンタッキー・ダービー」の本拠地である同州を度々訪れており、同州の最大都市ルイビルは特にFBIの警戒対象だったという。【ロンドン篠田航一】

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