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真夏でもイチゴ狩りを 水耕栽培で実現 廃校の小学校を活用


 「真夏でもイチゴが狩れる」――。栃木県那須烏山市で2007年に廃校となった旧向田小学校に、旬以外の季節でもイチゴを狩ることのできる「いちごの学校」がオープンした。LEDの人工光や液体肥料などを使用した水耕栽培で生育することにより実現。参加者はイチゴを狩りながら、水耕栽培の仕組みや農業の最新技術を学ぶことができる。

 那須烏山市観光協会が、植物工場の企画や栽培システムの研究開発を行う千葉県柏市のベンチャー企業「ハンモ」に栽培を委託。廃校となった小学校の理科室と家庭科教室の2部屋に、高さ2・3メートル、幅3メートルのラックを12個設けた。1ラックを4段に分け、土台となるポットを並べ、そこから計約2400株のイチゴが垂れ下がる。

 栽培されている品種は「とちおとめ」と「よつぼし」の2種類。室内で飼育するハチに人工授粉させるほか、人工光で光を調整し、ラックの上段から下段に流した肥料入りの培養液を循環させることで生育する仕組みだ。

 13日は同社の嶋村茂治社長が、水耕栽培は水や肥料を節約できることや空間効率が大きいこと、廃校を活用するメリットなどを説明した後、参加者が実際にイチゴを摘んだ。参加した茨城県の自営業、竹内崇さん(48)は水耕栽培での生育について「効率的で画期的な技術だ」と驚いていた。

 11月までの土日に開校予定。イチゴは3粒まで持ち帰ることができる。完全予約制で、入場料は高校生以上1100円、中学生以下550円、未就学児無料。問い合わせは同協会(0287・84・1977)。【今里茉莉奈】

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