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渡辺名人「勝ちの一手がない不思議な勝利」 名人戦第3局、一夜明け


 大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場で、13~14日に行われた第81期名人戦七番勝負の第3局(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛、高槻市など地元主催)から一夜明けた15日朝、今期シリーズ初勝利を挙げた渡辺明名人(39)が取材に応じ、「この一手が指せたから勝ちに結びついた、という手がない、不思議な勝利だった」と複雑な心境を口にした。

「何回も繰り返し読んでいた」

 終盤で決め手の▲3三角(77手目)と指すまでに1時間33分を要したことについて、長考の内容を改めて問われ、「自玉を詰む詰まない、の同じ手順を何回も繰り返し読んでいた」と明かした。▲4五同歩も検討したが「よりが戻ってもおかしくない気がした」と話し、▲3三角を指した時に自玉に詰みがないことを確認する時間だったという。

 終盤、残り時間を藤井聡太王将(20)より1時間以上残していたが、意識的に時間を残したわけではなく、「途中から先手(の自分)はこれしかないという手が続いた。むしろ後手は常に3~4択で悩ましい将棋が続いた」と述べ、藤井王将の方が考えることが多い展開だったためと説明した。

「作戦練り直したい」

 21日から福岡県飯塚市の麻生大浦荘で行われる第4局に向けては「第3局で一つ(白星を)返すことができた。次戦は後手番で第2局と同じ手番になるので作戦を練り直していきたい」と第2局も踏まえて準備を整えたいと言い、反撃を期した。【丸山進、新土居仁昌】

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