立憲、両院議員懇談会で補選全敗を協議 泉代表「負けてしまった」

　立憲民主党は10日、党本部で両院議員懇談会を開き、党の立て直しに向けた意見交換を行った。4月の衆参5補欠選挙で候補を擁立した選挙区で全敗したことについて、泉健太代表は「あと一歩であったにせよ、負けてしまった。衆院解散・総選挙がいつになるか分からない状況だ。みんなの力で党をさらに成長させていきたい」と語った。

　立憲は補選で、衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区で候補を擁立したが全敗した。

　懇談会には衆参計106人が出席し、約2時間半にわたって意見交換した。出席者によると、泉氏の発言に関し「僅差ということではなく負けは負けだ。悔しさが見えない」との声が上がった。また、維新の影響力が大きい関西地方の議員からは「大阪で維新に戦う姿勢を見せるべきだ」との意見が出た。執行部の責任を直接問う声はなかったという。

　蓮舫参院議員は記者団に、懇談会で「一番変えなければいけないのは泉代表の認識ではないか。何を発信したいかしっかり考えてほしい」と発言したと明らかにした。

　立憲は12日、全国幹事長・選挙責任者会議を開き、早ければ月内にも選挙結果を分析した総括をまとめる方針。【中村紬葵、安部志帆子】