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マスクする人やめる人 街の人に理由を聞いた コロナ5類、初日の風景


 2020年以降、国民生活や社会・経済活動に多大な影響を与えてきた新型コロナウイルス感染症。感染症法上の位置づけが8日に「5類」に移行したことで、「平時」に向けた一歩を踏み出すこととなった。節目となった移行初日の街の動きを追った。

 午前10時前、福岡市の大丸福岡天神店では、本館1階の総合案内所などに設けられた飛沫(ひまつ)防止シールドが20年春以来約3年ぶりに撤去された。従業員のマスク着用は8日から任意に。ただ、引き続きマスクを着用する従業員も目立ち、婦人服店の販売員、小林由佳さん(37)は「今はまだマスクを着けたお客様の方が多いと感じる。お客様ファーストで相手が不安を感じないよう様子を見ながら判断したい」と話した。

 この日で役目を終えた施設も。宿泊療養施設として軽症者らを受け入れてきた福岡市博多区の博多グリーンホテル2号館では、療養中だった21人が午前10時までに退去。廊下には療養者が使ったシーツが入ったゴミ袋が並び、福岡県の職員が掲示物や備品を撤去した。消毒などをして、月末までに撤収作業を終えるという。県内では最大12の宿泊療養施設を確保し、累計6万9430人を受け入れた。県の担当者は「施設に医師が常駐して、適切な医療につなぐ体制がとれた。宿泊施設や周辺住民に感謝したい」と話した。

 福岡市では8日、65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人を対象に、多い人で6回目となるワクチン接種が始まった。接種は23年度は無料措置が続く。市役所に接種に来た同市城南区の無職、村山伸雄さん(90)は「5類に移行しても外出時にはマスクを着けるし、ワクチン接種などできる対策はしておきたい」と話した。

 福岡県は5類移行に伴い、対策本部を7日をもって廃止した。服部誠太郎知事は8日、報道陣の取材に「ウイルスが死滅したわけではない。他を思いやる優しい心を持ち、特に重症化リスクの高い高齢者らを守る行動を心がけてほしい」と呼びかけた。

「マスクなし」、徐々に増加

 マスクの着用は3月13日に「個人の判断」となって既に2カ月近く。福岡市博多区のJR博多駅前で道行く人の意識の変化を探った。

 8日正午過ぎ、博多駅前の交差点を行き交う100人を調べたところ、マスクを着けていたのは76人だった。この地点では、マスク着用のルールが緩和される直前の3月11日は着用が97人に上ったが、緩和初日は89人、緩和後約1カ月の4月12日は82人――と徐々に減少。劇的な変化はないが、外す人はまた少し増えていた。

その他の地域では

 佐賀県鹿島市の60代の女性会社員は、駅に向かう途中でマスクを着用。普段、屋外では外しているが「皆がまだ着けているので」と場面に応じて切り替えていた。一方、出張で福岡に来た東京都品川区の40代の男性会社員はマスクなしで「社内で着用が自由になった4月中旬から外し始めた」。福岡市中央区の30代の男性会社員もマスクはせず、「飲み会も自由にやっている」と話した。福岡市西区の50代の女性会社員は、マスクを外していたが「電車や社内では基本的に着けている。コロナがなくなったわけではないので」と気を引き締めていた。【栗栖由喜、城島勇人、野間口陽、山口響】

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