静岡県沼津市内浦重寺の水族館「あわしまマリンパーク」で、金魚すくいならぬ「イモリすくい」が7日までのゴールデンウイーク期間限定で行われている。水槽の中のイモリを金魚すくいに使う丸い枠に薄い紙を張った“ポイ”ですくう。
イモリは北海道と沖縄を除く全国に生息するアカハライモリ。名前の通り、おなかが赤い。マリンパークは400匹を用意した。以前はザリガニすくいを開催していたが、アメリカザリガニが生態系に影響を及ぼす外来生物であることから、2021年からイモリすくいに切り替えたという。
イモリは金魚ほど動かないので簡単そうだが、捕まってはならじ、と体をくねらせ逃げようとする弾みで紙が破れ、なかなか難しい。しかし、さいたま県所沢市の会社役員、成川太郎さん（57）は見事にすくいあげた。「子供のころ、田んぼにイモリがいた記憶があるが、すくったのは生まれて初めて。楽しかった」。また、家族で挑戦した長野県塩尻市の赤津大樹さん（小4）は「難しかったけど、あきらめずにできて良かった」と話した。
マリンパーク両生類担当の辻萌子さん（23）は「優しくそっとすくうのがコツ。涼しい場所が好きなので、飼う場合は水温20度前後にすることに気をつけてほしい」と話した。無料。持ち帰る場合は1匹500円。【石川宏】
