野生のニホンザルを間近で観察できる大分市の高崎山自然動物園で30日、今年最初の赤ちゃんザルの誕生が確認された。性別は雄で、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で広まったコショウをひくパフォーマンスにちなみ、「ペッパーミル」と名付けられた。体重は推定約500グラムで母子ともに健康という。
同園は2013年から、その年の最初に生まれたサルの名前を公募で決めている。今年は948票の応募があり、最も多かったのが42票の「ペッパーミル」だった。WBCで優勝した日本代表に関するものが多く、2位は「ペッパー」、3位は「サムライ」だった。
ペッパーミルは30日正午ごろ、群れが山から下りてきた際、母の「マボロシ」(7歳)にしがみついているのが確認された。同園によると、マボロシは午後1~5時にサル寄せ場にいることが多く、ペッパーミルが抱きつく愛くるしい姿を見ることができる。
同園では8月までが出産シーズン。昨年と同規模の約150匹の誕生を見込んでいる。【城島勇人】