クルーズ船5隻が豪華共演 国内初、横浜港に同時着岸

　横浜港（横浜市）に28日、国内で初めてクルーズ船5隻が同時着岸した。一般開放された横浜ベイブリッジスカイウォークでは、三つのふ頭に居並ぶ豪華客船を写真に収めていた。

　26日に約7200人が乗ったマルタ船籍のクルーズ船「MSCベリッシマ」が横浜港に初入港。これを皮切りに、28日にバミューダ船籍で乗客定員2000人の「クイーン・エリザベス」やノルウェー船籍で同930人の「バイキング・オリオン」、日本国籍で同872人の「飛鳥Ⅱ」と同400人の「にっぽん丸」が次々と着岸した。5隻の“共演”は、ベリッシマ号が鹿児島に向け出港する29日午後7時まで。

　横浜港は全国有数のクルーズ船寄港地で、2019年に最大7隻が同時着岸できるよう整備された。新型コロナウイルスの影響で一時停止されていた外国籍の国際クルーズ船の受け入れを3月に再開した。

　市担当者は「受け入れ再開後、国際クルーズ船の入港が一気に増えた。ゴールデンウイークもあるためピーク。今後は、より多くの船が受け入れられるよう時間通りの出入港を心掛けたい」と気を引き締めた。【岡正勝】