立憲・泉氏、執行部の刷新を否定 「解散いつか分からない状況」

　立憲民主党の泉健太代表は28日の記者会見で、23日投開票の衆参の補欠選挙で公認候補がいずれも敗北したことに関し、執行部の刷新を否定した。泉氏は「今回の敗戦も責任を持っている。その上で、解散総選挙もいつ行われるか分からない状況で、党の立て直しは一刻の猶予も生じさせることはできない」と述べた。

　立憲は補選で、衆院の千葉5区、山口4区、参院の大分選挙区で候補を擁立したが全敗した。2021年に代表に就任した泉氏にとっては22年参院選に続く敗北となり、党内の一部から執行部の対応を疑問視する声なども上がっている。

　党はすでに、各地方組織に対し、補選などの結果を分析・総括するための意見集約を求めている。5月10日にも所属する全国会議員が参加できる両院議員懇談会を開き、補選の敗因や今後の対応について意見交換する見通しだ。【安部志帆子】