「大谷翔平かぶと」ふるさと納税の返礼品に 鹿児島・薩摩川内

　米大リーグの大谷翔平選手が所属するエンゼルスが、今季から本塁打を放った選手にかぶせて祝福するセレモニーで話題となった「かぶと」が、製造元のある鹿児島県薩摩川内市の「ふるさと納税」の返礼品となった。18日から寄付額100万円で対象に加わり、早くも1件の申し込みがあったという。

　かぶとは薩摩川内市の甲冑（かっちゅう）工房「丸武産業」が製作。紺糸威仏二枚胴（こんいとおどしほとけにまいどう）と呼ばれる商品。ふるさと納税ポータルサイトでは「今話題のあの選手もかぶった兜（かぶと）」と銘打ち、寄付をPRしている。

　薩摩川内市はこれまでも丸武産業に26種の返礼品を依頼。今回、単独の兜とは別に、寄付額260万円に対する返礼品として鎧（よろい）とのセットも用意した。担当の市観光物産課は「多くの方に興味を持って寄付していただければ」と期待している。

　一方、丸武産業には「大谷兜」が話題になって以降、注文や問い合わせが殺到している。注文から完成までは1～2カ月かかり、現在は納品まで7カ月待ちの人気ぶりだ。同社は甲冑が並ぶ資料館も無料開放しているが、来館者が急増しているという。【梅山崇】