沖縄の海、目をこらし 陸自ヘリ不明から4日目、捜索続く

　沖縄県の宮古島付近で10人が搭乗した陸上自衛隊ヘリコプターが6日に行方不明となった事故から4日目の9日、8日に「人が浮いている」と通報があった伊良部島（同県宮古島市）を中心に現場周辺では自衛隊や海上保安庁などの懸命な捜索活動が続いた。

　伊良部島の沿岸部には多くの自衛隊員や警察官が配置され、双眼鏡を使って波打ち際などに目をこらしていた。ビーチや周辺も歩いて捜索に当たる隊員らの姿を見つめ「まだ見つかってないんだ」と安否を気遣う観光客もいた。海上からは自衛隊がゴムボートを出して沿岸の岸壁沿いを捜索したが、9日午後4時現在、目撃情報に基づく発見には至っていない。

　6日に第8師団の坂本雄一師団長（55）ら10人が搭乗したヘリは航空自衛隊宮古島分屯基地を離陸後、池間島（宮古島市）と伊良部島の間の海域で消息を絶った。現場海域には9日、海底を捜索する能力を持つ海上自衛隊の潜水艦救難艦も派遣され、海上保安庁の巡視船などとともに捜索に当たった。【喜屋武真之介】