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長崎大3学部、市中心部に 学長が明言「県有地を移転候補に検討」


 長崎大学は、経済学部など3学部を長崎市中心部に移転する計画を進めている。経済界や知事、市長ら産官学の関係者が出席し2月に開かれた長崎サミットで、同大の河野茂学長は「県営常盤駐車場及び県営常盤南駐車場を移転候補地として、検討していきたい」と明言した。だが、経済学部がある片淵キャンパス周辺の商店経営者からは不安の声も上がっている。【高橋広之】

 同大が移転計画を初めて明かしたのは、2022年8月に開催された前回のサミットだった。約半年かけて大学と長崎市、県でつくる検討委員会で場所の選定などの議論を重ねている。河野学長は移転理由について、2月のサミットで「(3学部の)教育研究に必要な施設が整備できる十分な広さがあり、文系、理系の枠を越えた融合の拠点にしたい」などと説明。約1年以内に具体的な計画を決めることも示した。

 同大によると、移転の対象にしている学部は、経済学部のほか、文教キャンパスにある情報データ科学部と多文化社会学部の3学部で、現在、2000人以上の学生と教職員がいる。移転の費用や財源は未定だという。

 移転先の候補地として挙げた県有地の2カ所の駐車場は、県美術館の駐車場や松ケ枝ターミナルにクルーズ船が入った際の観光バス専用駐車場としても使われている。大石賢吾知事はサミット後の記者会見で「長崎市だけでなく、県全体にメリットが及ぶよう、地域の関係者の意見も聞きながら取りまとめていきたい」と話した。

 片淵キャンパスから約700メートルにある新大工町商店街振興組合の児島正吾さん(45)は「商店街は経済学部生にとってフィールドワークの場にもなっており、何十年と続いてきた経済学部との関係が断ち切れるのは悲しいことだ」と訴える。

 同商店街振興組合は計画が明らかになった後、大学と意見交換などを重ねてきた。児島さんは同商店街で飲食店を経営しており「学生アルバイトの半分ほどは経済学部生。移転して働き手が減ると厳しい状況になる」と話した。

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