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地名言い間違いに違和感 タクシー会社の機転で特殊詐欺の容疑者検挙


 「にちょうちょう?」。滋賀県守山市内の高齢女性(84)からカードをだまし取ったとして詐欺容疑で逮捕された無職少年(19)の検挙につながったのは、タクシー会社の電話オペレーターが配車依頼を受けた電話口で覚えた違和感だった。

 今月2日午後3時半ごろ、近江タクシー守山営業所の電話が鳴った。女性オペレーターが電話を取ると、電話の相手は若い男性の声だった。男性は自分の居場所を「にちょうちょう」と告げた。同市二町町(ふたまちちょう)の読み間違いと思われたが、行き先を聞くと「近くのコンビニでお金を下ろしたい」と言った。

 女性は「近くのコンビニに行こうとする人なら地元に住んでいるはずなのに、居場所の地名を間違えるだろうか」と不審に思い、別の男性オペレーターに相談。ちょうど守山署が守山駅周辺で不審電話が相次いでいるという注意喚起していたこともあり、特殊詐欺の容疑者が電話をしてきた可能性があると判断。男性オペレーターが同署に通報し、女性はタクシーの手配はせず「時間がかかりますが、うかがいます」などと話を引き延ばして時間をかせいだ。その間に到着した同署員が容疑者の少年を発見し、緊急逮捕した。少年は高齢女性宅でキャッシュカードを受け取った直後だった。指示役に近くのコンビニで現金をおろすように言われ、タクシーに乗っていこうとしたという。

 同署は16日、容疑者検挙に貢献したとして同営業所に署長感謝状を贈った。感謝状を受けた同営業所の山口晃弘所長(49)は「金銭的な被害が発生せず、ほっとしている。協力できてよかった」と話した。

 同署の外薗雅人刑事課長は「事業者の協力で検挙につながった好事例だった。今後も協力関係を築き、官民一体で特殊詐欺の被害防止、早期検挙に努めたい」と話した。【菅健吾】

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