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日テレ・スッキリの犬急死報道「倫理上の問題ない」 BPO見解


 日本テレビの情報番組「スッキリ」で、ペットサロンで犬がシャンプーをされた後に死んだという放送内容を巡り、ペットサロンの経営者が「事実に反し名誉を侵害された」と申し立てをしていた事案について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は14日、「人権侵害は認められず、放送倫理上の問題があるとまでは言えない」とする見解を発表した。

 問題となったのは、2021年1月28日に「スッキリ」内で約20分間放送された独自企画。「愛犬急死“押さえつけシャンプー”ペットサロン従業員ら証言」などと表示し、犬の首輪を手すりにつけた状態で約2時間にわたり押さえつけてシャンプーをした後、犬が死んだなどと伝えていた。

 人権委は「一般的な視聴者はシャンプー行為の中で『虐待』があり、犬の死の原因になったと認識する」と述べ、放送がサロン経営者の社会的評価を低下させると認めた。その一方で、ペットサロンの関係者や飼い主から矛盾のない取材結果を得られており、「日テレが信じたことに相当な理由があった」とした。

 ただ、経営者に直接取材していない点は「直接取材の重要性を改めて認識して今後の番組制作にあたることを要望する」とした。

 人権委によると、日テレは、経営者に電話で連絡したがつながらなかったため、経営者の言い分を直接聞かないまま放送に踏み切った。人権委は、経営者が自身の関連ホームページ上に掲載した謝罪コメントを放送内で紹介した点などを考慮し、「放送倫理上の問題があるとまでは言えない」と述べた。その上で「直接取材を実現すべくもう一歩の努力がなされることが望ましい事案だった」と指摘した。

 日テレは「(人権委の)要望については真摯(しんし)に受け止め、今後の番組作りに生かしてまいります」とのコメントを出した。【松原由佳】

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