ヘンリー王子、兄から暴力？＝来週出版の回顧録で詳述―英紙

　【ロンドン時事】チャールズ英国王の次男ヘンリー王子は、１０日出版される回顧録「スペア」で、妻メーガン妃との結婚を巡って兄ウィリアム皇太子と言い争いになり、暴力を振るわれたと主張した。ガーディアン紙が５日、回顧録の内容を事前入手したとして詳細を報じた。 　ヘンリー王子の回想によれば、騒動は２０１９年に当時夫妻で住んでいたロンドンの自宅で発生。訪ねてきた兄は怒った様子で、メーガン妃について「不愉快で不作法だ」などと述べた。ヘンリー王子が言い返すなど口論は次第にエスカレート。王子は兄に襟をつかまれ、床にたたき付けられた。首に付けていたネックレスは壊れ、背中に擦り傷やあざができたという。 　王室を離脱したヘンリー王子夫妻を巡っては先月、米動画配信大手ネットフリックスで王室批判のドキュメンタリー番組が放映され物議を醸した。回顧録も、王室一家の「確執」が赤裸々に描かれるのではないかと大きな注目を集めている。　【時事通信社】 〔写真説明〕英国のヘンリー王子（左）とウィリアム皇太子＝２０２２年９月、ロンドン（ＡＦＰ時事）