ビットコイン、毎日購入＝エルサルバドル大統領

　【サンパウロ時事】中米エルサルバドルのブケレ大統領は１７日、代表的な暗号資産（仮想通貨）のビットコイン（ＢＴＣ）について、「われわれは毎日、１ＢＴＣ（ずつ）購入する」とツイッターで明らかにした。同国は昨年９月、世界で初めてＢＴＣを法定通貨に採用したが、国民に不人気で、利用は一部にとどまっている。 　地元報道によると、エルサルバドル政府はこれまでに計２３８１ＢＴＣを購入。ただ、相場が不安定なため、多額の含み損が出ているもようだ。１７日の相場は１ＢＴＣ＝約２３０万円。 　国際通貨基金（ＩＭＦ）は「金融の安定や消費者保護など（の面で）大きなリスクがある」と、ＢＴＣを法定通貨にした決定を撤回するようエルサルバドルに要求。強権的なブケレ氏がこれに激しく反発している。 　出稼ぎ労働者による送金を容易にすることなどがＢＴＣ活用の目的だが、１０月に発表されたエルサルバドルの世論調査によると、６６％が「ＢＴＣ導入は失敗だった」と回答。「利用したことがある」は２４％にすぎず、「政府はＢＴＣ購入に公金を費やし続けるべきか」との問いに、７７％が「ノー」を突き付けた。　【時事通信社】