「支えられ、今がある」＝俳優の宮本信子さん―旭日小綬章

　旭日小綬章に決まった俳優の宮本信子さん（７７）は「（何が評価されたか）本当に分からない。どなたか教えて」とおどけつつ、「いろんな方にお世話になり、助けられ、支えられ、今がある。ありがたく思っています」と感謝を口にする。 　夫である故伊丹十三監督の「お葬式」「マルサの女」などに次々と主演し活躍してきた。高校卒業後、「渋谷・道玄坂の青い空と雲に、私はここで女優になる、どんなことがあっても頑張る」と誓い、初舞台を踏んでから５８年。「真面目に一生懸命取り組み、ワンカットを粗末にしない」ことを信条に「私にしかできないものを一つ一つ積み重ねてきた」と振り返る。 　公私で共に歩んだ伊丹監督。「拍手して、にんまりしていると思います。（存命なら）どんな映画を撮っていたのか。私も見たいですね」。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕旭日小綬章に決まり、笑顔で記者会見する俳優の宮本信子さん＝１０月２８日、東京都千代田区