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警察署など8カ所捜索=尹政権、現場の責任追及―「トカゲの尻尾切り」批判も・韓国雑踏事故


 【ソウル時事】韓国警察は2日、ソウル・梨泰院で起きた大規模雑踏事故で、事故現場を管轄する竜山警察署など8カ所の家宅捜索に乗り出し、捜査を本格化させた。警察は独立チームを設けて監察も行っている。韓悳洙首相は事故に関する会合で「徹底して調査し、相応の責任を厳しく問う」と強調し、警察の責任を追及する構えを見せた。これに対し、現場の警察官からは反発の声も上がっている。  今回の事故を担当する警察の特別捜査本部は2日、竜山署のほか、ソウル市警察庁や竜山消防署などを家宅捜索。事故当日の112番(日本の110番に該当)通報や警備計画に関する資料などを押収した。  警察が公表した通報内容によると、事故の3時間半前から「圧死しそうだ」と人混みの整理を求める緊迫した要請が11件寄せられた。しかし、出動したのは4回だけ。韓氏は「(警察の)安易な判断や緊張感の緩みがあったのなら、国民の信頼を損なうものだ」と厳しく指弾した。  しかし、現場の警官からは「トカゲの尻尾切りだ」という批判の声が上がっている。韓国メディアによると、現場近くの派出所に勤務する警官は1日、「10万人を超える人が集まることは誰もが分かっていた。その備えを派出所の警官だけがすべきなのか。何の対応策も関心もなかった上層部が先に監察を受けてほしい」と警察内部の掲示板に書き込んだという。  2014年の客船「セウォル号」沈没事故で当時の朴槿恵政権の対応がずさんだったとして非難された先例があるだけに、尹錫悦政権は責任論が飛び火しないか神経をとがらしているもようだ。  政府は主催者がいない自発的イベントの管理について制度が不十分だったと説明。警察を所管する行政安全省は、事前の通報内容を把握したのは事故の後だと強調している。韓氏は1日、「現地に治安を担当する人員がたくさん投入されていたとしても、制度が整っていない状況では限界があったのではないか」と発言し、責任回避だと物議を醸した。 【時事通信社】 〔写真説明〕2日、ソウル・梨泰院で起きた大規模雑踏事故に関する会合に出席した韓国の韓悳洙首相=ソウル(EPA時事)
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