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米中陣営対立は長期化へ=習氏、国際秩序改編に意欲


 【北京、ワシントン時事】中国共産党の習近平総書記(国家主席)が23日に3期目入りし、バイデン米大統領が「民主主義国対専制主義国」と呼ぶ米中の陣営対立は緊張をはらみ長期化する見通しとなった。習氏はロシアなどと連携し、自国に有利な「新型国際関係」の構築を目指す。民主主義国の先頭に立つと自負するバイデン氏は11月に中間選挙、2年後に大統領選と次々に正念場を迎える。  ◇バイデン氏、国内に不安  「米国は国内外で民主主義を守り、強くする決意だ。現代の試練に立ち向かうため、民主主義は人類の最も偉大な手段だ」。バイデン氏は9月、国連総会でこう演説した。ウクライナ侵攻を続けるロシアに対して国連加盟国の結束を呼び掛ける内容だが、中国も念頭にあることは明らかだ。  民主主義を基盤とする米主導の国際秩序に対し、今世紀半ばまでに米国をもしのぐ「社会主義現代化強国」を目指す中国は挑戦者と映る。バイデン政権は今月発表した国家安全保障戦略で、中国を「国際秩序を塗り替える意図と能力を持った唯一の競争相手」と位置付けた。  しかし、与党民主党は中間選挙で下院多数派を失う見通しで、バイデン氏は厳しい政権運営を迫られる公算が大きい。国内基盤が揺らぐ中、国際社会での米国の指導力には不透明感が漂う。  ◇中ロ結束、米に対抗  「国際秩序や全世界の統治を一層公正で合理的な方向へ発展させよう」。6月、習氏はロシアのプーチン大統領との電話会談で、米主導の国際秩序の改編を唱えた。両首脳は9月、ウズベキスタンで開かれた中ロ主導の上海協力機構(SCO)首脳会議に出席し、結束を誇示。同首脳会議は「権威主義国サミット」(英インディペンデント紙)の様相を呈した。  ロシア側の発表によると、ウズベキスタンでの中ロ首脳会談でプーチン氏は、ウクライナ危機への中国の「疑問や懸念」を理解すると釈明。中ロの「すきま風」が注目されたが、対米共闘の思惑が絡み、中ロは双方を必要とする。習氏は「ロシアと互いの核心的利益の問題において力強く支持し合うことを願う」とプーチン氏に伝えた。  米中首脳は11月に20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれるインドネシア・バリ島で、初の対面会談に臨む可能性がある。米中対立の長期化を前提に、対話継続や偶発的な衝突回避の必要性などを確認する見込み。習氏は「核心的利益の中の核心」(王毅国務委員兼外相)である台湾への米国の接近をけん制するとみられる。 【時事通信社】 〔写真説明〕中国の習近平国家主席(左)とバイデン米大統領(AFP時事)
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