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「地元の知見、生かし捜索を」=不明者発見、漁師ら協力誓う―知床事故、23日半年


 北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU I(カズワン)」が沈没した事故は23日で発生から半年となる。これまでに20人の死亡が確認されたが、依然として6人の行方が分かっていない。間もなく冬を迎え、荒れた海や海岸での捜索は難航が予想される。ボランティアで捜索に当たる地元漁師らは「知床の海を知るわれわれの声を生かしてほしい」と話し、海上保安庁などへの協力を誓う。  知床半島先端付近の海岸線では8月、地元漁師らが頭蓋骨を発見。これを受け、北海道警や第1管区海上保安本部(小樽市)が集中捜索し、海岸などで複数の骨が見つかった。頭蓋骨などはその後、DNA型から乗客2人のものと確認され、9月には漁師らが船長の遺体も見つけた。  頭蓋骨などを発見した半島東側の羅臼町の漁師桜井憲二さん(59)は「自分たちの海だから見つけることができた」と語る。幼少期から知床の海を見て育ち、海流などの自然条件を熟知しており、捜索に際しては「学者だけでなく、地元の人の声をもっと聞いてほしい」と海保などに呼び掛ける。  桜井さんは今月、乗客の家族らと対面したという。「(発見が)行方不明者家族の心の支えになったと言ってもらった。もっと見つけられたら良かった」と語った。  道警と1管は21日以降、地元漁師らの捜索範囲を参考に、半島先端付近の集中捜索を行っている。捜索では骨のようなものを複数発見。今後、DNA型鑑定を行い、行方不明者の骨かどうか確認を進める。冬になると、知床の海は荒れ、ボランティアによる捜索は難しくなる。桜井さんは「特殊な技能を持つ彼らにしかできない」と1管などの捜索へ期待を寄せ、協力を惜しまない。  事故は4月23日午後に発生。1管は業務上過失致死容疑でカズワンの運航会社「知床遊覧船」の事務所など関係先を家宅捜索したほか、桂田精一社長(59)から事情聴取するなど捜査を続けている。また、海底から引き揚げたカズワン内に入り、事故原因を調べている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕沈没した「KAZU Ⅰ(カズワン)」が出航した港で、行方不明者の発見を願い、手を合わせる漁師の桜井憲二さん=21日午後、北海道斜里町
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