りゅうぐうの砂、「おまけ」２粒＝内部容器外で発見―東京大など

　東京大などの研究チームは、探査機「はやぶさ２」が小惑星「りゅうぐう」で採取した砂などを入れるカプセルの内部容器の外にも２粒の粒子が見つかり、分析の結果、りゅうぐうの砂と確認したと発表した。論文は２１日、日本地球化学会誌に掲載された。 　はやぶさ２の目標は０．１グラムの試料を持ち帰ることだったが、実際には５０倍以上の５．４グラムを回収。想定以上に多く取れたため、宇宙での格納中にこぼれたとみられるという。 　はやぶさ２は２０２０年１２月、地球にカプセルを投下。オーストラリアの砂漠地帯で回収されたカプセルは、相模原市の宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）施設に持ち込まれた。 　試料はカプセル内の容器（サンプルキャッチャー）に納められており、地球大気に触れさせないため真空装置内で開封されたが、事前の外観確認で容器外に直径約１ミリの黒い粒が二つ見つかった。 　研究チームは、この粒も容器内の試料と同様に分析。特徴がよく似ていることなどから、りゅうぐう由来と結論付けた。　（了）【時事通信社】