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DNA解読で父娘と判明=ロシア遺跡ネアンデルタール人―ペーボ博士ら


 ロシア南部アルタイ山脈にある二つの洞窟遺跡で見つかったネアンデルタール人の骨や歯から細胞核などのDNAを抽出して解読し、男女計13人を特定した結果、このうち2人は父と十代の娘であることが分かった。ドイツ・マックスプランク研究所のスバンテ・ペーボ博士らの国際研究チームが20日付の英科学誌ネイチャーに発表した。  さらに10歳前後の男児と成人女性は孫と祖母か、おいとおば、あるいはいとこ同士の関係とみられることが判明。ネアンデルタール人のDNA解読で家族や親族の関係が明らかになるのは初めてという。  細胞核のDNAのうち男性だけにあるY染色体や、母から子に受け継がれる細胞小器官ミトコンドリアのDNAの解読結果を総合すると、女性が別の集団に入って子孫を残したらしいことも分かった。今後はこうした暮らしぶりが欧州のネアンデルタール人に広く共通するか、解明することが課題という。  ペーボ博士はネアンデルタール人の細胞核DNAを初めて解読し、概要を2010年に発表したほか、近縁のデニソワ人を発見した功績で、今年のノーベル医学生理学賞受賞が決まっている。  二つの洞窟遺跡のうち、家族や親族を含む11人を特定できた居住跡が5万9000~5万1000年前、残る2人を特定できた居住跡が4万4000年以上前と推定された。いずれもデニソワ人が住んでいた洞窟の近くにあるが、デニソワ人との関係は確認できなかった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ネアンデルタール人の父娘の想像図。ロシア南部アルタイ山脈の洞窟遺跡で見つかった骨や歯からDNAを抽出して解読した結果、父と娘が含まれていることが分かった(ドイツ・マックスプランク研究所提供) 〔写真説明〕ロシア南部アルタイ山脈にある洞窟遺跡の外観。見つかったネアンデルタール人の骨や歯からDNAを抽出して解読した結果、父娘を含むことが分かった(ドイツ・マックスプランク研究所提供)
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