習氏、３期目も反腐敗継続＝「歴史的実績」目指す―中国

　【北京時事】開会中の中国共産党大会で３期目入りが確実視される習近平総書記（国家主席）は、次期指導部でも汚職を摘発する「反腐敗闘争」を継続する方針を明確にした。１６日に行った中央委員会報告（政治報告）では、反腐敗闘争について「永遠に途上だ」と重ねて表明。反腐敗の取り組みを自らの「歴史的な実績」と位置付け、長期政権を正当化する狙いがうかがえる。 　党幹部らの汚職摘発を担う中央規律検査委員会の肖培・副書記は１７日の記者会見で、習氏の総書記就任以来、「前例のない反腐敗闘争を展開し、圧倒的な勝利を獲得した」と指摘。その上で「腐敗の温床が存在する限り、反腐敗闘争は一刻たりとも止めてはならない」と強調した。 　習氏は、反腐敗闘争を通じて多数の反対勢力を排除し、長期政権に向けた基礎を固めてきた。党機関紙・人民日報によれば、習氏の就任から今年４月までの約１０年間に、監察当局が汚職などの不正で立件・調査した人数は計４７０万人余りに上る。　【時事通信社】 〔写真説明〕１６日、北京の人民大会堂で開かれた中国共産党大会で、政治報告を行う習近平総書記（国家主席）（ＥＰＡ時事）