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上院、攻め切れぬ共和=「劇薬」トランプ氏、中間層は忌避―米中間選挙


 【ワシントン時事】投票まで約1カ月となった米中間選挙で、議会多数派の奪取を目指す野党共和党が、上院で攻めあぐねている。トランプ前大統領やその「忠臣」候補が唱える過激な主張が、穏健な有権者を遠ざけているためだ。同党はトランプ氏の熱狂的支持者をつなぎ留めつつ、中間層も取り込む難しい戦略を迫られている。  ワシントン・ポスト紙によると、トランプ氏の支持を受けた非現職候補の8割超が共和党予備選を勝ち抜いた。そうした候補が今、民主、共和の勢力が伯仲する州で伸び悩んでいる。  州全体が選挙区となる上院選は、下院選と比べ幅広い支持層の獲得が不可欠。新人候補はただでさえ、資金力や経験、知名度でハンディを背負う。さらに2020年大統領選でのバイデン大統領勝利を認めないといった過激さも、支持拡大の足かせとなっている。  苦肉の策として、トランプ氏と距離を置いたり主張を和らげたりする動きも出始めた。東部ペンシルベニア州のオズ候補は、地元に根差さない「落下傘」の烙印(らくいん)を押され、防戦を余儀なくされてきた。中間層にアピールするため9月、20年大統領選について、当時議員であれば「(トランプ氏敗北の)結果を認めていただろう」と記者団に語った。  西部アリゾナ州のマスターズ候補は各種世論調査で劣勢が続き、最近になって「人工妊娠中絶に100%反対」という主張を「妊娠後期の中絶に反対」へ軌道修正した。両州はいずれも、上院選の行方を決めるとされる激戦州だ。  優勢を維持する下院共和党は、9月に発表した公約でインフレや治安、不法移民など有権者の関心が高いテーマへの取り組みに言及したが、20年大統領選には触れなかった。  トランプ氏の支持者が離れれば、共和党の上院選勝利は遠のく。一方で「トランプ的」であるが故に敗退する候補が続出すれば、24年大統領選での返り咲きを視野に入れるトランプ氏の影響力が衰える可能性もある。共和党は「劇薬」トランプ氏の扱いに苦慮しながら、残り1カ月を戦う。 【時事通信社】 〔写真説明〕トランプ前米大統領を背に演説するペンシルベニア州の上院選共和党候補オズ氏=9月3日、同州ウィルクスバリ(AFP時事) 〔写真説明〕米西部アリゾナ州の上院選共和党候補マスターズ氏=8月2日、同州チャンドラー(AFP時事)
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