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「何本指でつまむ?」を証明=千葉工大教授にイグ・ノーベル賞


 【ニューヨーク時事】独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の今年の授賞式が15日、オンラインで行われ、人が取っ手や瓶のふたなどの円柱をつまんで回す際に、何本の指を使うのかを明らかにした千葉工業大学の松崎元・教授(50)らのグループが工学賞を受賞した。日本人の受賞は16年連続。  人は普段、ドアを開けたり物をつまんだりする時、取っ手の形状や大きさ、材質などを視覚や触覚で判断し、使用する指の本数を無意識のうちに変化させる。デザイン学を専門とする松崎教授は製品設計に役立てようと、取っ手の直径によってどのように本数が変化するのか検証した。  実験では、直径7~130ミリの円柱45本を用意。男女32人がつまんで回転させる様子をビデオカメラで撮影し、画像を分析した。  その結果、直径10~11ミリを境に、これより小さいと2本、大きいと3本を使用する人の割合が多くなることが分かった。同じく23~26ミリが3本から4本に、45~50ミリが4本から5本に変化する境界値となった。90ミリ以上では、ほぼ全員が5本の指を使ったという。  論文は、プロダクトデザイナーとしても活躍する松崎教授が大学院生だった1998~99年に発表された。今回「つまみを回す時に最も効率的な指の使い方を発見した」と評価された。  松崎教授は時事通信の取材に、「古い研究なので受賞には驚いた」と話した。「当時は解析ソフトも無く、1枚ずつ画像を分析するのが大変だった。地道な努力でも『面白い』と評価してもらえると学生に伝えられる」と喜びを語った。 【時事通信社】 〔写真説明〕イグ・ノーベル賞を受賞し、賞金の「10兆ジンバブエ・ドル紙幣」と「トロフィー」を掲げる千葉工業大学の松崎元・教授。ジンバブエ・ドルはハイパーインフレで価値を失い廃止された通貨。「トロフィー」は印刷して自分で組み立てる(本人提供・時事)
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