彬子さま、京産大で講演＝「皇室のキモノ」テーマに

　三笠宮家の彬子さまは８日、京都市の京都産業大で、「皇室のキモノ」をテーマに講演された。２０１８年から同大日本文化研究所の特別教授を務めている。 　彬子さまは講演で、明治以降の女性皇族の衣装の変化について解説。「（明治天皇の皇后の）昭憲皇太后が行動の際に便利だとして率先して着用し奨励したことが、皇族に洋装が広がるきっかけになった」と指摘した。　 　明治時代に女性皇族の式服の制度が定まり、大正天皇の皇后の貞明皇后も洋装を継続。しかし、戦後に服装令が廃止されたことで、昭和天皇の皇后の香淳皇后から和服を公の場で着る機会が増えたという。 　現在の女性皇族の服装は「皇后陛下や妃殿下の相談の下、時代に即して柔軟に変化している」と分析。「時代は変化したが、女性の未来を思い、洋装化を進めた昭憲皇太后の熱い思いは生き続けている」と話した。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕明治以降の女性皇族の衣装の変化について講演される彬子さま＝８日午後、京都市の京都産業大