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原発の安全性評価焦点=IAEAが調査実施―ウクライナ、周辺で砲撃も


 【ワシントン時事】国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長率いる調査団は1日、ロシア軍が占拠するウクライナ南東部のザポロジエ原発の調査を実施した。一部の専門家は2日以降も原発に残り、砲撃による被害状況を確認する。欧州最大規模の原発で激しい砲撃が続く中、IAEAが原発の安全性をどう評価するかが焦点となる。  グロッシ氏は1日の調査後に公開した動画で「主要エリアの最初の視察を終えた。まだやるべきことは多い」と説明し、専門家の原発常駐を目指す考えを示した。ロイター通信によると、グロッシ氏は調査結果に関する報告書を作成するとも述べた。  ザポロジエ原発は3月にロシア軍が占拠し、軍事基地化した。8月上旬から原発敷地内に砲撃が相次ぎ、深刻な原発事故につながるリスクが高まった。ロシアとウクライナは互いに非難合戦を展開している。  調査団が到着した1日も、原発やその周辺では激しい砲撃があった。原発があるエネルホダル市では複数回の爆発音が報告された。ウクライナの原子力企業エネルゴアトムは、原発敷地内にも迫撃砲による攻撃があり、稼働中の原子炉2基のうち1基が運転を停止したと発表した。  ロシア国防省は通信アプリで「ウクライナがIAEA調査団の原発への到着を妨害しようとした」と主張。これに対し、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は「ロシアがウクライナのせいだと見せ掛けるため、調査団の通り道を砲撃した。家屋が破壊された」とロシアを非難した。  ウクライナのゼレンスキー大統領は1日のビデオ演説でIAEAの調査開始を歓迎。その上で、「ウクライナと国際社会の目標だ」として原発一帯の非武装化を訴えた。米国などの西側諸国もロシア軍に原発からの撤退を要求しているが、ロシアは応じる姿勢を見せていない。 【時事通信社】 〔写真説明〕1日、ウクライナ南部エネルホダルのザポロジエ原発を視察する国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(中央)率いる調査団(EPA時事) 〔写真説明〕1日、ウクライナ南東部ザポロジエ郊外で、記者団の取材に応じる国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長(手前)(AFP時事)
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