「民衆のプリンセス」しのぶ＝ダイアナ元妃死去から四半世紀―英

　【ロンドン時事】英国の故ダイアナ元皇太子妃が自動車事故で亡くなってから３１日で２５年を迎えた。元妃が暮らしたロンドン中心部のケンジントン宮殿前には市民やファンが集まり、３６歳の若さで世を去った「民衆のプリンセス」に思いをはせた。 　イングランド北東部ニューカッスルから来たジュリー・ケインさん（５９）は「この国だけでなく、世界中の人々に愛された女性だった」と指摘。地雷廃絶などの平和活動に力を注いだ元妃について「もし生きていたら、ウクライナの戦争でも、人々を助けるために何ができるかと考えていたのではないか」と話した。 　同宮殿では昨年７月、元妃の生誕６０年を記念して庭園に銅像が建てられた。当時、元妃の長男ウィリアム、次男ヘンリー両王子はそろって除幕式に参加したが、英メディアによると、３１日は別々に過ごし、それぞれの家族と共に亡き母をしのぶという。 　元妃は１９８１年にチャールズ皇太子と結婚したが、９６年に離婚。９７年８月３１日、パリで交通事故死した。　【時事通信社】 〔写真説明〕故ダイアナ元英皇太子妃の死去から２５年を迎え、ケンジントン宮殿前に供えられた花束や写真＝３１日、ロンドン 〔写真説明〕英国の故ダイアナ元皇太子妃＝１９９６年１０月、伊北部リミニ（ＡＦＰ時事）