starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

地域興しは「自転車でGO!」=ローカル鉄道、廃線跡を活用―岐阜で成功、各地に


 台車の上に乗せた自転車をこいで、廃線になった線路の上をぐんぐん進む―。そんなスリリングな体験ができる「レールマウンテンバイク」が各地に広がっている。人口減少で多くのローカル鉄道が存続の危機にさらされる中、廃線後の跡地を利用した地域振興策として注目を集めている。  岐阜県飛騨市のレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」は、2006年に廃止された第三セクター「神岡鉄道」の設備を活用して07年にスタートした。当初は「維持費用が掛かる」と反対の声もあったが、電動アシスト自転車を使ってトンネルや鉄橋を走れるのが好評で、利用者が年々増加。現在では家族連れなど年間約4万人の観光客が訪れる。運営するNPO法人の田口由加子さん(42)は「数年で終わると思っていたので驚いた」と話す。  飛騨市の成功を受け、同様に廃線となったJR岩泉線の岩手県宮古市の区間や、JR三江線の島根県川本町の区間でもレールバイクが始まった。兵庫県西宮市では、1986年に廃止されたJR福知山線の旧ルートをハイキングコースとして無料開放。コース内にトンネルや橋が残されており、鉄道遺構に触れられる人気のコースとなっている。  観光まちづくりに詳しい東海大の高野誠二准教授(地理学)は廃線跡について「交通に関する近代遺産であり、地域の個性や歴史につながるものとして人々が魅了される」と分析。「地域振興は個性をどのように打ち出すかが最大の課題。廃線跡を活用した取り組みは相性がいい」と話す。  その上で「跡地を観光だけでなく、地域住民の暮らしにどう活用できるかも今後検討していく必要がある」と指摘した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕「ガッタンゴー」を楽しむ家族連れ=7月24日午後、岐阜県飛騨市
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.