starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

太陽系外縁で形成か=りゅうぐうの砂分析―海洋機構など


 探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「りゅうぐう」の砂は、海王星以遠の太陽系外縁部で形成された可能性が高いとの分析結果を、海洋研究開発機構などの研究チームが16日、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに発表した。  海洋機構高知コア研究所の伊藤元雄主任研究員らは、りゅうぐうの砂8粒を大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)などで分析。1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)未満の微細な内部構造などを詳しく調べた。  その結果、鉱物や有機物を含むりゅうぐうの砂には、地球の物質に含まれる窒素や水素よりも重い同位体が多く存在することが判明。重い同位体は彗星(すいせい)など太陽系外縁部に起源を持つ天体に多く、りゅうぐうの砂もこうした場所で形成された後、太陽系の内側に運ばれてきた可能性が高いことが分かった。  また、有機物が鉱物の内部に取り込まれていたことも分かった。こうした構造は有機物を熱や衝撃から守る役割を果たすと考えられ、りゅうぐうのような小惑星が隕石(いんせき)などの形で地球に水や有機物をもたらした可能性を裏付ける発見だという。 (了)【時事通信社】
    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.