陸自オスプレイの内部初公開＝報道陣の体験搭乗も

　陸上自衛隊は２２日、千葉県の木更津駐屯地に暫定配備している輸送機「Ｖ２２オスプレイ」の機内の様子を報道陣に初公開した。併せて体験搭乗も初めて実施した。
　オスプレイはプロペラの付いた主翼の角度を変えることで、ヘリコプターのような垂直離着陸と、航空機並みの高速移動の両方を行える。角度は操縦席のボタンで操作し、ディスプレーに表示される。急な変更を探知し、安全な姿勢を保つ自動制御機能もあるという。
　陸自によると、操縦士と機上整備員の計４人で運航し、別に２３人が搭乗可能。最大約９トンの貨物を積載できる。軽量化のため、機内の配線類はむき出しのままにしているという。
　報道陣を乗せた機体は、同駐屯地から神奈川県の観音崎にかけ東京湾上を周回するコースを約１５分で飛行。機体後部のハッチを半分開けたままにして、搭乗員がそこから後方の安全確認に当たった。主翼の角度を変える際に加重を感じたが、機体姿勢に乱れはなかった。　（了）
【時事通信社】
〔写真説明〕陸上自衛隊の輸送機オスプレイの機内を説明する隊員＝２２日午後、千葉県の陸自木更津駐屯地
〔写真説明〕陸上自衛隊の輸送機オスプレイで、飛行中に開放したままの後部ハッチから後方を見張る搭乗員＝２２日午後、東京湾上空
〔写真説明〕報道陣らを乗せ、離陸する陸上自衛隊の輸送機オスプレイ＝２２日午後、千葉県の陸自木更津駐屯地