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「大衆の人気者」から転落=ジョンソン氏、無念の退場―英


 【ロンドン時事】ジョンソン英首相が辞意を表明した。歯に衣(きぬ)着せぬ言動で絶大な大衆人気を博し、2019年の総選挙で与党保守党を大勝に導いた「人気者」から一転。相次ぐ醜聞で国民からも与党議員からも見放され、3年弱で無念の退場を余儀なくされることになった。  首相官邸で7日、国民向けに声明を発表したジョンソン氏は、欧州連合(EU)離脱や新型コロナウイルスのワクチン普及成功、ウクライナに侵攻したロシアへの制裁主導などを列挙。「この政権が成し遂げたことをとても誇りに思う」と自賛した。  ぼさぼさの髪、歯切れの良い口調は普段通り。それでも「世界最高の仕事を辞めることを私がどれほど悲しんでいるか、皆さんに知ってほしい」と、言葉の端々から無念の思いをにじませた。  EU離脱の迷走で英政治が混乱していた19年7月に就任。EUと合意に至らなくても離脱すると強硬に主張し、かつてトゥスクEU大統領(当時)に「地獄の特別な場所に行く」と批判されたこともあった。それでも同年の総選挙では保守党が歴史的勝利を収め、20年1月末に念願のEU離脱を実現した。  20年に始まった新型コロナの流行では、自身も感染して一時は集中治療室に運び込まれたものの、持ち前のタフさを示し回復。その後の新型コロナ対策は迷走し、かつての最側近だったカミングス元官邸上級顧問から「首相にふさわしくない」と酷評されたこともあった。それでも他の主要国に先駆けてワクチン普及を成功させ、求心力を取り戻した。  転機は21年秋だった。新型コロナ対策の規則に違反するパーティーが首相官邸などで繰り返し開かれていたことが発覚。当初は「ルール違反はなかった」と強弁したが、結局は自らも罰金を科され、謝罪に追い込まれた。多くの犠牲を強いられてきた国民の人気は急落。世論調査の支持率は低下し、選挙でもジョンソン氏の不人気が保守党の足を引っ張った。  保守党の信任投票で約4割に不信任を突き付けられ、閣僚・政府高官が次々と辞任する中でも辞任しない考えを示していたが、ついに進退窮まった。最大野党・労働党のスターマー党首は「もっと早く辞めるべきだった」と突き放した。 【時事通信社】 〔写真説明〕7日、ロンドンの官邸前で声明を発表し、辞意を表明するジョンソン英首相(AFP時事)
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